バラの主要病害虫と防除方法のヒント

草間祐輔

8 ヨトウガ






ヨトウガ1.png葉裏で孵化した幼虫の食害によってかすり状になった葉

ヨトウガ2.png成長した老齢幼虫(ゼラニウム)



(症状と原因)

初夏と秋の年2回発生するガの仲間の幼虫です。

昼間は葉裏や土中に隠れ、夜活動して葉を食害するので、葉に穴があく被害を見つけても、犯人の幼虫は見つけにくく、厄介な害虫です。

被害の現れ方からヨトウムシ(夜盗虫)とも呼ばれます。

成虫のガが葉裏に卵を産み、孵化した幼虫が葉裏に群生して葉の表面を残して食害するので、被害の初期症状は葉がかすり状になります。

幼虫は成長するとともに分散し、大きいものは体長が4cmにもなり、食害する量も増加します。


(対処・予防方法)

・日頃の確認を心がけ、かすり状に食害された葉を見つけたら、葉裏を確認し、幼虫を見つけ次第捕殺します。

 卵から孵ったばかりの幼虫は集団で食害するので、群生した葉を茎ごと除去すると効率的です。

・発生初期にオルトラン粒剤を株元にまくか、オルトラン水和剤を水で薄めて散布します。

 幼虫は大きくなると薬剤の効果も劣るため、若い幼虫のうちに早めに防除することが大切です。




家庭園芸用GFオルトラン粒剤1.6kg_4975292601876_p03_dl_800.jpgオルトラン粒剤

株元にまくだけて効果が持続する浸透移行性剤。
草花類、バラなどに幅広く利用でき、ヨトウムシ、アブラムシ、アザミウマなど幅広い害虫に効果がある。
(次回の更新は11月上旬予定です)