バラの香りについて

片桐青氷

5-1-1 ロサ・ギガンティア(Rosa gigantea)



18世紀にヨーロッパに渡った4種類の中国バラの内の一つで、剣弁咲きとティーの香りをもたらせた重要な品種です。


この花はバラらしい香りではない、わずかにウッディ・グリーンの香りがあります。


香り成分は、1,3-ジメトキシ-5-メチルベンゼンという物質で、ティーの香りの素になっています。

またミルラ香の特徴であるアニスの香り成分も1,3-ジメトキシ-5-メチルベンゼンと構造が似ています。

例えばティーの香りのグラハム・トーマスなどには同時にミルラ香といわれるアニスの香りを持つものが多いので、おそらくミルラの香りをもたらせたのもロサ・ギガンティアであると推測します。




ロサ・ギガンティア.png