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Peace

ピース

この甘い香りのする大輪のバラは、花弁が多く、クリームイエローの花弁に縁にさっとピンクの色の頬紅を刷いたように咲きます。

第二次世界大戦が終わった1945年にアメリカで‘ピース’として発表されました。戦争が終わった喜びに沸く世界中の人々にこのバラはその形質からも名前からも迎え入れられ、一世を風靡しました。1976年に世界バラ連合が殿堂入りとした最初のバラとしても知られています。
‘ピース’として知られるバラですが、元々はフランス人の育種家フランシス・メイアンが若くして亡くなられたお母様の名前から‘マダム・アントワーヌ・メイアン’と名付けたバラでした。フランスからアメリカに渡り、戦後に名前を変えて発表されました。
色々な事情で、一つのバラに複数の名前がつくのは、珍しいことではなく、このバラも、フランスでは‘マダム・アントワーヌ・メイアン’、ドイツでは‘グロリア・デイ’、イタリアでは‘グロリア’という名前で売り出されています。
日本では、戦後まもなく開催されたバラ展に、何杯ものバケツ入りのピースがアメリカから軍用機で運ばれて飾られたと聞いています。‘ピース’を初めて見た日本の人の喜びが想像できます。
あまりに人気があって長い年月接ぎ木を繰り返すうちに変化したのか、最近‘ピース’として売られているバラは、色が薄くなり、香りもしなくなっているのではと話題になっています。幸い園芸高校の‘ピース’は古木なので、色も香りも楽しめます。大切に残したいバラの一つです。
バラを知るうえで、その交配親を知ることはバラの性質を知る上で大変参考になります。先祖?を調べてみると何度も同じバラが登場することもあります。またずっと先祖?をたどって行ってファミリーツリーを作るのも楽しい作業です。
因みに‘ピース’の親は、
 
[((George Dickson × Souv. de Claudius Pernet) × Joanna Hill)
× (Charles P. Kilham × Margaret McGredy) ]

 
だそうです。